女性の薄毛・抜け毛の症状は、髪全体のボリューム不足や、分け目の広がりなどが特徴です。

こうした抜け毛の症状をひとまとめにして、「びまん性脱毛」といいます。

びまん性脱毛とは?

悩む女性の画像

びまん性脱毛とは、髪がびまん状(広範囲に拡散すること)に薄くなってしまう症状です。

男性の薄毛であれば、頭頂部が薄くなったり、額が後退したりと、1~2ヵ所に集中して発症します。

しかし、主に女性が発症するびまん性脱毛は、髪のところどころが薄くなったり、髪全体のボリュームが減って髪がペタンコになったりするわけです。

びまん性脱毛の種類

びまん性脱毛には、

  • 年齢による脱毛
  • 女性ホルモン減少による脱毛
  • 髪が休止期に入ることでの脱毛

の3つの種類があります。

年齢による脱毛

年齢が高くなると、徐々に髪を作る細胞の働きが弱まり、髪の成長が遅くなってしまいます。

抜けた後に髪が生えづらくなり、また生える髪も細くなってしまうため、髪のボリューム不足や薄毛などが目立つようになるのです。

この年齢によるびまん性脱毛は、年を取れば誰にでも現れます。

同い年でも髪のボリュームに差が現れるのは、加齢以外の脱毛症を併発していることが考えられます。

女性ホルモン減少による脱毛

女性ホルモンが減ると、女性にもわずかに分泌される男性ホルモンの影響が強くなります。

体質的にDHTと呼ばれる男性ホルモンに反応しやすい場合、男性ホルモンの影響で薄毛になってしまうのです。

こうした症状はFAGAとも呼ばれ、進行することで頭頂部の薄毛や額の剃りこみ部分の後退が現れます。

髪が休止期に入ることでの脱毛

健康な髪は「ヘアサイクル」と呼ばれる順序によって発毛・脱毛を繰り返します。

4~6年かけて伸び続ける「成長期」の後は、髪の成長がストップする退行期、そして髪が抜ける準備を始める「休止期」を経て抜けてしまうわけです。

通常は休止期に入るとすぐに新しい髪が作られるのですが、髪が休止期に入ったままいつまでも新しい髪が生えず、薄毛になってしまう場合があるのです。

この休止期に入ったままになる脱毛症は、さらに3つの症状に分けられます。

【急性休止脱毛症】

名前の通り、数ヵ月の短期間で急激に髪が抜けてしまう症状です。

主な原因は、

  • 極度のストレス
  • 外科手術による影響
  • 大量の出血
  • ピルなどの薬による急激なホルモンバランスの変化
  • 出産

などが挙げられます。

【慢性びまん性休止期脱毛】

慢性びまん性休止脱毛症は、6ヵ月以上の期間を経て、ゆっくりと髪全体が薄くなっていく症状です。

症状がゆるやかなので、発症しても気づきづらいです。

主な原因は、

  • 無理なダイエットによる栄養不足
  • 甲状腺や内臓への疾患、膠原病などの影響
  • 薬剤による影響

などが挙げられます。

【慢性休止期脱毛】

慢性休止期脱毛は、40代以上の女性だけでなく、20代や30代の若い女性でも発症する脱毛症です。

主に頭頂部や側頭部の髪が薄くなるのが特徴で、症状の進行が緩やかであるため、気づくのに遅れることもあります。

症状の原因はわかっておらず、クリニックではミノキシジルなどの外用薬の処方で対処しています。

びまん性脱毛の特徴・症状は?

思考する女性

年齢による脱毛

特徴

  • 髪全体のボリュームが減った
  • 全体的に細い髪が増えている
  • 症状に気づくのが遅く、過去の写真を見たり、友人に指摘されて気づいた

女性ホルモン減少による脱毛

特徴

  • 頭頂部が主に薄くなっている
  • 髪の剃りこみ部分が後退している
  • 髪の分け目が広がっている
  • 頭頂部の髪が細くなり、頭頂部だけ髪がペタンコになりやすい。

髪が休止期に入ることでの脱毛

特徴

  • 後頭部や側頭部の髪も抜けていく
  • 細い髪はあまり見られない
  • 最近、急激に薄毛が進行した
  • 何らかの病気になった、または治療を始めた
  • 年齢が若いのに抜け毛・薄毛が現れている

びまん性脱毛への対処法は?

シャンプーの画像

専門のクリニックでの治療

女性に現れる抜け毛・薄毛の問題は、婦人科・皮膚科・美容クリニックで治療を受けられます。

加齢によるびまん性脱毛の治療は難しいですが、ホルモンが原因である脱毛症や、頭皮の問題が原因の脱毛症にはきちんと対応してくれるでしょう。

 

症状ごとに選ぶクリニック

  • 頭頂部や髪の分け目に現れる薄毛・抜け毛…婦人科・美容クリニック
  • 薄毛のほか、頭皮のかゆみ・フケなども感じる…皮膚科

正しい頭皮ケア

毎日頭皮へのケアをすることで、頭皮環境を整え、抜け毛のリスクを抑えられます。

抜け毛・薄毛の問題は、複数の原因が重なることで発症することもあります。

頭皮環境の悪化も、抜け毛・薄毛の進行を早める原因の一つ。

毎日のケアだけで抜け毛自体を治療することは難しいですが、進行を遅らせる、クリニックの治療効果を高めるなどの効果は期待できます。

正しい頭皮ケア方法

  • シャンプーをする時は爪を立てず、指の腹を使って頭皮をしっかり洗う
  • シャンプーをすすぐ時は、シャンプーのぬめりがなくなるまですすぐ
  • お風呂から上がった後は、ドライヤーで髪の根元までしっかり乾かす

また、頭皮へのケア方法として、女性育毛剤の使用もおすすめできます。

育毛剤には、保湿成分や血行促進成分も含まれているため、使用することで頭皮環境が整いやすくなるのです。

生活習慣の改善

栄養バランスの良い食事・1日1時間程度の運動・7~8時間の十分な睡眠を心がけることで、びまん性脱毛症のリスクを抑えることができます。

抜け毛や薄毛が気になった場合、多くの人はミネラルの多い海藻や、女性ホルモンの効果を高める大豆などを食べようと考えるでしょう。

しかし、これらの食材ばかりを食べすぎると、栄養バランスの崩れから、余計に症状を悪化させることになりかねません。

栄養バランスのとれた食事を心がけることで、体の調子を整え、抜け毛の予防や改善がしやすくなります。

また、十分な運動や睡眠時間の確保は、体の調子を整えると同時に、精神的なバランスも整えてくれます。

心身を健康的な状態にすることで、ホルモンバランスも正常になり、さらにストレスの蓄積を防止するなど、薄毛に関わるさまざまなリスクを抑えることができるでしょう。

まとめ

ポジティブなイメージ

女性の薄毛は、男性のように極端に髪を失うことはありません。

しかし、髪のボリューム不足や地肌が目立ちやすくなることで、実年齢よりも老けて見られるなど、女性にとって大きな悩みとなります。

症状が軽度であれば自力での対処で改善することもありますが、重度の場合は自力で改善は難しいため、クリニックでの治療を受けるようにしましょう。

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