生理前・生理中になると、イライラやだるさ、腰やお腹の痛みなど、さまざまな不調が現れます。

抜け毛も増加してしまうため、シャンプー中に不安になった女性も多いでしょう。

こうした抜け毛は放置してよいのか、それとも女性育毛剤などで対処をするべきなのでしょうか?

生理前に増える抜け毛は放置して大丈夫?

頬杖の女性

生理前・生理中の抜け毛は基本放置で問題ありません

生理前や生理中に抜け毛が増える原因は、ホルモンバランスの急激な変化

生理が始まると、これまで優位に働いていた女性ホルモンのエストロゲンから、黄体ホルモンと呼ばれるプロゲステロンが優位に働くようになります。

このエストロゲンには、髪の成長を促し、さらに抜け毛を抑える働きがあります。

しかし、生理によってプロゲステロンが増加すると、このエストロゲンの分泌量が減少。その結果、抜け毛が増加するようになるのです。

このようなホルモンバランスの変化はどの女性にも現れ、抜け毛などの変化も多くの人が経験します。そのため、普段よりも少し抜け毛が増えたからといって慌てることはないのです。

明らかに異常な抜け毛・薄毛だと治療が必要

月経による抜け毛などの変化はよくある話ですが、それでも限度というものはあります。

日に日に「ごっそり」と髪が抜けてしまったり、年齢が若いにもかかわらず明らかに髪が薄くなってきた場合は注意が必要です。

異常な抜け毛・薄毛は単なる月経の問題ではなく、重大な脱毛症にかかっている恐れがあります。

婦人科・美容皮膚科などで治療が必要なレベル
  • 生理が終わっても抜け毛・薄毛がどんどん悪化している
  • 昔に比べて明らかに髪のボリュームが減っていて、髪の一本一本が細い
  • 抜け毛を調べると、細くて短い毛がいくつもある
  • ひと目で薄毛がわかるほど、抜け毛が異常に進行している
  • 円形脱毛が複数ある/脱毛部分が徐々に広がっている
  • 頭皮に痛みがあり、腫れやかさぶた、フケなどの症状がある

以上のような症状が一つでも当てはまれば、クリニックでの治療が必要です。

1~4に当てはまるなら、ホルモンバランスの異常に原因があるかもしれません。婦人科か美容皮膚科を受診しましょう。

5、6は円形脱毛症や頭皮の疾患が考えられます。こうした症状が当てはまるなら、皮膚科へ受診しましょう。

生理前・生理中の抜け毛が改善されないときの対処法

看護師イメージ

婦人科での治療

生理前や生理中に起こる抜け毛は、ほとんどの場合ホルモンバランスの変化が原因です。

こうした女性ホルモンに関わる症状は、女性特有の病に対応できる婦人科で診てもらうと良いでしょう。

ホルモン補充療法やピルを利用した治療だけでなく、メンタル面や生活面での対処についての相談も受けてくれます。

これまで使っていたピルを変える

「ピルの副作用で抜け毛が増える」という話は有名ですが、実際にはピルを飲んだことで抜け毛が増えることはありません。

ピルは女性ホルモンであるエストロゲン・プロゲステロンの両方を増加させる働きがあります。

そのため、服用中は抜け毛が減ることはあっても、増えることはないと考えられます。

飲むことをやめてしまった場合、相対的に女性ホルモンが減少。それにより、いままで抜けていなかった髪が一気に抜けてしまうことが考えられます。

つまり、ピルの服用で抜け毛が増えたのではなく、ピルの服用中止で本来抜けていた髪が一気に抜けてしまったことが、抜け毛の原因だと判断できるのです。

ピルが体質に合っていない場合は抜け毛の恐れも

一般的にピルを飲んでも抜け毛が増加することはありませんが、体質に合わなかった場合は例外です。

ピルは配合量や開発された世代、販売会社によって細かく分類分けされています。

体質によって合わない薬もあり、強い副作用が現れたり、PMSの症状が悪化したりすることもあるのです。

体に合わないピルを飲んだことで、体調や精神面に負担がかかり、その結果抜け毛が増加することも考えられます。

このことから、もしピルを使い続けて抜け毛が増加した場合、薬を処方してもらった婦人科に相談しましょう。

服用中の症状などを細かく伝えることで、体質に合った別のピルに変えてくれます。

通販で買ったピルの場合は使用を止める

現在はピルなどの医薬品でも、通販によって個人輸入サイトから手軽に手に入ります。

クリニックよりもはるかに安いため、利用している人も多いでしょうが、こうした個人輸入による医薬品はリスクも高いため、注意が必要です。

海外で流通している医薬品は、製法や成分がいい加減なニセモノや、保管状況が劣悪な薬が多くあります。

もちろん個人輸入サイトによっては、海外の大手会社から輸入しているところもあるでしょう。しかしそれでも問題のある薬が混じっている可能性は大いにあるのです。

https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/social/20180514.html

http://www.afpbb.com/articles/-/3160972

もし個人輸入サイトで手に入れたピルで抜け毛が増加したなら、入手した薬に問題があるかもしれません。

ただちに服用を止めて、念の為内科や婦人科での診察を受けましょう。

PMSへの対処

PMSが直接抜け毛につながることはありませんが、抜け毛増加の要因になることは考えられます。

生理中のつらい腹痛・腰痛・吐き気などの症状は、女性にとってかなりのストレスです。

このストレスが、抜け毛を増加させる要因となるのです。

ストレスが髪に与える影響

人は強いストレスを感じると、交感神経が優位に働きます。

この交感神経は血圧を高める働きがあるのですが、血圧を高めるために血管を細くしてしまうのです。

髪を作る細胞は頭皮の毛細血管から栄養を得ているのですが、血管が細くなると毛細血管に流れる血液量が減少。

その結果、髪の成長不足や抜け毛の増加が現れるのです。

また、ストレスは免疫にも影響を与えます。

長期間ストレスを抱えることで、免疫のバランスが崩れ、頭皮の炎症やアレルギー症状が現れやすくなるのです。

免疫バランスと関わりのある脱毛症といえば、円形脱毛症。

円形脱毛症の中には、広範囲の髪が抜け落ちてしまうような重度の症状もあるため、注意が必要です。

PMSによる症状の緩和に加え、仕事やプライベートでのストレスを解消することで対処しましょう。

普段の生活で月経による抜け毛リスクを抑えるには?

健康的なイメージ

クリニックでの治療以外で、生理前・生理中の抜け毛を抑えるには、普段の生活習慣の見直しが効果的です。

特にPMSによる症状を抑えられれば、生理が原因の抜け毛リスクを下げることができるでしょう。

常に体を冷やさないようにする

PMSをもたらす要因の一つが、体が冷えてしまうこと。

日頃から体を冷やさないようにすることで、月経による症状悪化を防ぐことができるでしょう。

これで体ポカポカ!オススメ5選
  • お風呂に入る時、シャワーだけでなく浴槽にもしっかりつかる
  • ヨガやウォーキングなどの軽い運動
  • 首筋に40℃くらいの蒸しタオルを当てる
  • 朝起きた時に生姜湯やココアなど温かい飲み物を飲む
  • 就寝前に腹巻きをつける

発酵食品・野菜・食物繊維を摂取するようにする

PMSによる症状を抑えるには、普段の食事にも気を使う必要があります。

栄養バランスの取れた食事は、ホルモンバランスを整え、PMSの悪化を抑えることができます。

また、毎日の食事に生理中のイライラを抑える食材をプラスすることで、PMSによる負担を抑制することもできるでしょう。

オススメの食べ物

肉類・魚類・牛乳・ヨーグルト・納豆・にんにく・バナナ・落花生・海藻類

肉類や魚類に含まれるたんぱく質は、血糖値を維持するうえで重要。特に魚類に含まれるDHA・EPAは生理中の痛みを和らげる働きがあります。

納豆やヨーグルト、海藻類で腸内環境を整えるのも、生理による負担を抑えるのに効果的。

善玉菌が腸内で増えると、精神を落ち着かせる物質「セロトニン」が多く作られます。生理中のイライラを緩和させることができるでしょう。

また、腸内環境を整えることは免疫バランスを整えることにもつながります。

ストレスによる免疫バランスの悪化は頭皮の炎症などにもつながるため、腸内環境を整えることで抜け毛の原因となる炎症を緩和することが期待できるのです。

そのほか、ビタミンB6を含むニンニクや、マグネシウムを含む落花生なども、生理中のイライラやだるさを和らげるとされています。

オススメできない食べ物

コーヒー・お酒・チョコレート・塩分の多いファーストフード

月経前は甘いチョコレートや、味の濃いファーストフードが食べたくなる人も多いです。これらの食べ物は、膨満感やむくみなどのPMSの症状を悪化させるとされています。

コーヒーのカフェインやお酒は、生理中の体に必要な栄養の摂取を阻害してしまうため、症状が悪化することがあります。

生理前や生理中はこうした食べ物を避けるべきですが、甘いものなどは我慢できないという人もいるはず。

無理に我慢しつづけるとストレスになり、それがPMSを悪化させる原因にもなります。

どうしても我慢できない場合は、1日200kcal以内と食べる量を決めてから食べましょう。

花王ヘルスケア画像

https://healthcare.kao.com/main_post/menstrual-pain1/

普段のヘアケア・生活習慣の改善

上で説明した食生活の改善のほか、1日1時間の運動・7~8時間の睡眠も、PMSの症状を抑えるうえで重要です。

運動をすることで体を温め、PMSの症状を抑えることができます。

また、睡眠不足はホルモンバランスを崩す要因となります。

納豆や味噌汁、豆乳などの大豆食品には、睡眠を促すホルモンの原料となる成分が含まれているので、普段寝つきが悪いという人は1日1食を目安に摂取してみましょう。

 

生理前や生理中の抜け毛を抑えるには、普段からのヘアケアも重要です。

シャンプー時に爪を立てずに指の腹を使って洗うことや、シャンプー・トリートメント後にヌルヌルがなくなるまですすぎ洗いをするなど、普段のシャンプーで頭皮をいたわるとよいでしょう。

女性育毛剤の使用もオススメです。1日1~2回使用することで、頭皮の炎症を緩和し、抜け毛の進行を和らげることが期待できます。

まとめ

ポジティブなイメージ

生理前・生理中に抜け毛が増えることはよくある事なので、多少増えたとしても気にする必要はありません。

しかし、実際に抜け毛が増加すると、このまま進行してしまうのでは、という不安を覚える人もいるでしょう。

不安などのストレスは生理による負担をさらに悪化させるため、不安を抱えているとさらに抜け毛を増やす結果につながるかもしれません。

女性育毛剤は、こうした抜け毛の不安を解消する上でも役に立ちます。どうしても不安な人は、こうした女性育毛剤を使ってみても良いかもしれませんね。

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